モンテレイに住み始めてから、これまでに2度メキシコシティを訪れました。
中でも思い出深いのが、テオティワカン遺跡で体験した気球ツアーです。
2025年6月に初めて、そして2026年4月に再び体験して来ました。
以前から「気球に乗ってみたい」という夢があり、日本でも気球ツアーを探したことがありましたが、料金が高かったり、ロープで固定された上下運動だけのものだったりと、なかなか理想に出会えず…。
そんな中で参加したメキシコの気球ツアーは、手ごろな金額でありながら本格的で、コストパフォーマンス抜群の大満足な体験となりました。
これから参加を検討している方の参考や迷っている方の後押しになればと思い、ここに記録を残します。
テオティワカンの基本情報
そもそもテオティワカン文明とは、紀元前2世紀から7世紀にかけて栄えた巨大都市文明のことで、最盛期には人口20万人を超えた世界有数の都市だったそう。
黒曜石などの交易で栄え、後のマヤ文明やアステカ文明に強い影響を与えたとされています。
そんなテオティワカンの遺跡は、神々への信仰をもとに設計され、太陽や月、蛇神などの自然の力を象徴する建造物が並びます。
現在では単なる遺跡ではなく、古代都市そのものを歩ける世界遺産として人気となっています。
主な見どころ
太陽のピラミッド

高さ約65mで、都市を象徴する世界で3番目に大きいピラミッド。現在は登頂不可。
月のピラミッド

高さは約43~47m。生贄の跡も発見されていて、太陽のピラミッドよりも宗教的に重要な存在だったと考えられている。
登頂可能で、絶景ポイントとして観光客に人気。
死者の大通り

長さ約4kmの遺跡内メインストリート。
太陽・月のピラミッド間を結ぶ。道の両側に神殿や宮殿が並んでいる。
その他にもケツァルコアトル神殿(羽毛の蛇の神殿)やジャガーの宮殿や壁画など、見どころがたくさん。
ツアーのスケジュール
こちらは実際の時間での当日の流れです。
事前に提示されていたスケジュールとは少し異なりました。
対象エリア内のホテルに宿泊であれば、ホテル前までバスが迎えに来てくれます。
同意書の記入をします。
菓子パンと温かい飲み物がもらえました。
空の旅を楽しみます。
気球が無事に帰着したらスパークリングワインで乾杯。
途中寄り道スポットに連れていかれたので、実際の遺跡散策は2時間ほど。
再集合の時間は要確認。
その日の混雑具合で解散場所・時間は変動します。
持ち物
気球体験と遺跡散策を通して、特にあってよかった持ち物を紹介します。
スマートフォン用ストラップ
気球からスマートフォンを落としたらと思うとぞっとします。
観光中の防犯にもなるので、これは必須です。
帽子・サングラス
時期にもよりますが、テオティワカン遺跡内の散策中は日差しがかなり強いです。
砂埃と照り返しもあるので、帽子とサングラスがあると無いでは随分違います。
飲み物
軽食と朝食時は飲み物付きです。
テオティワカン遺跡の散策中に必要な分の飲み物は各自で持参する必要があります。
服装

- 気球によじ登って乗り込むので、パンツスタイルがおすすめ。
- 朝は冷え込むものの日中は気温が上がるので、上着など着脱できるものでの防寒がおすすめ。
薄手のマウンテンパーカーが大活躍でした。(4~6月) - 歩きやすく、汚れても良いスニーカーは必須。
遺跡内は砂埃がひどく、かなり汚れました。
ツアー当日レポ

ホテル前集合
対象エリア内(ポランコ地区、レオフォルマ通り界隈、ソナロサ地区、歴史地区)のホテル宿泊者は、ホテル前までバスが迎えに来てくれます。
出発時間は4:15~5:30の間で、前夜に正式なお迎え時間の連絡が届きました。
日本より治安に不安のあるメキシコなので、まだ暗い時間にホテル目の前までお迎えに来てもらえるのはとても助かりました。
当日のお迎え時間が少し遅れたので、本当に迎えに来てもらえるかドキドキしながら待ちました。
もしもの場合は日本語対応の緊急連絡先があるので、ベルトラ経由で予約していてよかったと思えたポイントでした。
国際電話のかけ方など準備しておくとより安心です。
違うバスに乗ってしまうトラブルがあるそう。ドライバーの名前を確認しておくと良いです。
オフィス到着
到着後はオフィスで同意書のサインなど、事務手続きをします。
現地ではスペイン語もしくは英語での対応になります。
軽食

事務手続きの終わったグループから軽食のサービスに案内されます。温かいドリンクと菓子パンのサービスでした。
気球の準備ができるまで(呼び出しベルが渡されます)自由時間ですが、外では気球が膨らまされていたり、写真スポットがたくさんあるのであっという間でした。
気球に乗ってしまえば風もなくバーナーの火で温かかったので、明け方のこの時間が1番寒かった記憶があります。
この間にロッカーに荷物を預けたり、お手洗いを済ませておきます。
バッグ類はロッカーに預けるよう言われますが、ポケットに入るレベルの荷物は持っていけそうでした。
気球乗船

あっという間に空の旅へ―。
住宅街の上を低空飛行したり、ピラミッドの周りを高く飛んだり近くを通ったり。
2回とも高所恐怖症の方と同乗しましたが、ここまで高いともはや怖くないそう。
実際に気球に乗っている時間は30分ほどでしたが、とても長く感じました。


ちなみに6月下旬に乗ったときは日の出の時間が早く、気球に乗っている頃にはもう太陽が高く登っていました。
後から調べたところ、4月と6月では日の出の時間が20分ほど変わるよう。
4月下旬は乗っている間に日が昇っていく感じで、天気も良かったのでとても幻想的な景色でした。
日の出がさらに遅い季節であれば、綺麗な朝焼けが見られそうです。


そして驚いたのが、気球は風と同じ速さで流れるために乗っている人は風を感じないのだそう。
無風・無音の空の時間はとても不思議で、感動的でした。
オフィス帰着
オフィスまで戻ると朝食の時間ですが、その前に写真購入などの案内がされます。
実は気球に乗る前から着陸までの間、カメラマンさんやドローンでの撮影がされています。
気球からの景色は自分でも撮影できますが、“気球に乗っている”自分たちの写真はここでしかもらえないので、私は2回とも購入しました。
グループごとに購入できるので、割り勘にすると金額は高くなかったです。
セット内容にもよりますが、写真+動画で2万円弱でした。4人グループなら1人4,000~5,000円ほどだったかと。
気球前での記念撮影も念入りで(これはカメラマンによって差がありそうでしたが)、動画ももらえるので満足度は高かったです。
朝食

以前はバイキング形式でしたが、最近のツアーではオーダー方式に変わっていました。
私たちはメキシカンスタイル(トマト入り)のスクランブルエッグを注文。
メニューからメインを1人1品と思い選びましたが、周りは豪華なプレートの方々ばかりだったので、どうやら複数選んでも良かったみたいです。
知らなかったので、少し失敗でした…。フルーツと飲み物は付いていました。
テオティワカン観光
ここからは気球ツアーで終了の人、テオティワカン遺跡に向かう人とツアー内容によって分かれていました。
初めに渡されるリストバンドによって色分けされているようですが、念のためバスの乗り間違いがないように注意です。
テキーラと黒曜石の施設に寄り道

テオティワカン遺跡に向かう途中、テキーラと黒曜石について話が聞ける施設に立ち寄りました。
ツアーの行程に含まれているようです。
スペイン語と英語のグループに分かれますが、説明がわからなくても、なんとなくで楽しめました。
テキーラやメスカルの説明と試飲、植物の紹介(名前は忘れてしまいましたが…)、黒曜石の加工など見ることができます。


広いお土産屋も併設されていますが、物によってはテオティワカン遺跡の方が安い金額で売られているものもありました。


テオティワカン遺跡散策①
テオティワカン遺跡に到着すると、『周辺の遺跡からガイド付きツアーを希望するグループ』と『自由散策のグループ』に分かれました。
ガイド付きのツアーの場合は、メインのピラミッド周辺の遺跡も連れて行ってもらえるので、興味のある人はこちらでも良いと思います。(追加料金がかかるかは不明ですが、少なくともチップは発生するかと思います。)
ガイド付きツアーのグループはここで離脱し、自由散策のグループは遺跡のさらにメインエリアまでバスで進みます。
到着後は自由行動なので、再集合の時間をしっかりと確認し、バスのナンバーなど写真に残しておくとよいです。
テオティワカン遺跡散策②

じっくりと見て周ると、およそ2時間の滞在時間でちょうどよいくらいでした。
月のピラミッドに上るのはかなり急な階段なので少し怖いですが、素晴らしい景色なのでぜひ登ってみてください。


ピラミッド以外にも非常に多くの遺跡が残っており、説明の看板もぜひ翻訳アプリを使って読んでみてください。
意味が理解できると、視点が変わってより楽しめると思います。






死者の大通りをはじめ、あちこちに土産物屋が出ているので、これを見て歩くのも楽しいです。
太陽のピラミッドから死者の大通りに入ってすぐ右手のおばちゃんのお店では、購入した黒曜石の置物をかわいい手織りの袋に入れてくれました。


テオティワカン出発・解散
解散場所は歴史地区(ベジャスアルテス宮殿近辺)・独立記念塔近辺・ポランコ地区など、おおよその場所でバスから降ろされます。
自分がどのエリアで降りたいのか明確にしておくと良いです。
また、特に週末は道がとても混むので、行きよりも時間がかかります。
ツアー後の予定は余裕をもって計画しておくと安心です。
さいごに

『メキシコで気球に乗る』と聞くと、正直少し不安もありました。
ところが実際に参加してみると、日本では滅多に味わうことのできない素晴らしい経験が待っていました。
事前のツアー会社への問い合わせは日本語でしっかりと対応してもらえたため、当日は安心して参加することができました。
現地の施設での説明もとても明確で、スタッフの人数も充実していたので、ツアー参加者への対応はとても丁寧でした。言葉の壁はありながらも、スタッフは皆さん陽気で親切で、終始温かい雰囲気でした。
ツアーの内容は想像以上に充実しています。
ホテルからの送迎、軽食や食事のサービス、気球体験後の乾杯、さらにテオティワカン遺跡までの送迎まで含まれており、これだけの充実したプログラムでありながら、金額はむしろ安いと感じるほどでした。
そして何より心に残ったのが、気球から眺める早朝のテオティワカンの遺跡群です。
山並みと町の景色の中に現れるピラミッドは幻想的で、時間を忘れるほどでした。
空からの景色は地上での観光とはまったく異なる迫力があります。
まさに『ここでしかできない体験』であり、一生の思い出となりました。
これからメキシコを訪れる人は、ぜひこの体験を味わってみてください。

